2011年01月18日

American Pie

市立図書館でS・カウンシルのライブ(これは自分でも所持の可能性有り…)、S・ヴェガのライブ、ドン・マクリーンのCD(正直、「アメリカン・パイ」だけでよい)を借りた。

「アメリカン・パイ」はとても宗教的な引用があり、例によって日本人には難解…


ドン・マクリーンの「American Pie」という曲を初めて知ったのは萩尾望都の同名漫画。

しがないクラブ歌手でグラン・パというあだ名の中年男。
彼がひょんな事で浮浪児の少年(実は少女)と出会う。


14,5歳くらいのショートヘアのやせっぽちの少女とグラン・パとの奇妙な共同生活。

少女は壊れたレコードのように「バイバイ、ミス・アメリカンパイ…」と同じ曲の同じ箇所を繰り返す。

彼女のお気に入りの曲らしい。

グラン・パは少女にギターを教える。

コードを押さえるぎこちない少女の手。

「へへ、難しいね」

ある日、グラン・パが出演するクラブで気まぐれに彼は少女をステージに出す。

タンバリンを片手に即興曲を歌いだす少女。

澄んだ声と彼女の詩の創る情景…確かに彼女の歌う風景が見える。

観客は水を打ったような静けさに。 次々に歌いだす少女。

「私、もう声が出ない。今日はもう、お終い」

苦しそうな少女は突然歌を辞める。

観客は大騒ぎに。

少女の歌う世界の評判は実の両親の知る所に。

未読の方の為に詳細は省く。

This will be the day that I die

ああ、これは絶望の歌じゃないか…

グラン・パは「アメリカン・パイ」の歌詞の一部に思い当たる。


萩尾先生の作品中、「トーマの心臓」「ポーの一族」のような有名作ではない。


しかし、ドン・マクリーンのやるせない声と歌詞と共に思い出される珠玉の小品である。



検索してみたらドン・マクリーンのこの曲、英語多分アメリカ人で解説を書いてる人が数件ヒット。

宗教的だし日本人の、私の英語力では手に負えない内容ですからね。

この深い内容の歌詞、やはり同胞としては深読みしたがる方が多いということで…

で、マドンナのカヴァー。
これは歌詞見てもサビ部分だけの抜粋しかも殊更明るくポップに。



カソリック?の彼女としては完全コピーも出来ただろうがやれば騒動になったことは間違いない、それとも完全ヴァージョンもあるのか?

8分以上の大作ですから、原曲は。

マドンナともあろうものが美味しい部分だけのカヴァーというのはちょっと、どうかな…

Kate Bush

D・ボウイとK・ブッシュ。



どちらもパントマイムをリンゼイ・ケンプに師事している。


ボウイは短く纏めるのは不可能なのでここではケイトについて少し。


明石家さんまの番組で「Weathering Heights」が使用されるとは思わなかった。



「報道ステーション」で時々世界遺産の映像が流れる事がある。


アメリカの、場所は忘れたがとても人間が住めないような広大な渓谷。

パラグライダー?でカメラマンが撮影しているような臨場感のある映像。

その時にケイトの「嵐が丘」が。


さんまちゃんの番組よりもずっと映像に似つかわしかった。


キャメラがゆっくりと、しかし急激に岩肌を舐めるようにスロープする。

そこへ神経症的なケイトの声。

いや、キャサリンの声だったか。

サビの部分、I've Come Home!


これはヒースクリフがキャシーに言っているのか?



家庭教師の仕事はしていても、姉妹(兄もいたようだが)の中で一番世間を知らなさそうだったエミリ・ブロンテ。

自宅にスタジオを作成して音作りに励んでいたケイトと似て。


ケイトのラファエロ前派、特にバーン・ジョーンズやロセッティの描く女性のような容姿も含めて、閉鎖的なエミリの描く世界とケイトが重なる。


余談であるが。



矢野顕子が英語で歌う時、かなりケイトと似ている。

天衣無縫なアッコちゃんにはケイトのような暗さ重さは無いけれど。


「Wuthering Heights」について


ケイトの歌唱法は非情に聞き取り難く、今までこの曲の歌詞を殆ど知らなかった!検索して驚愕。
まさしく「嵐が丘」そのもの。


エミリ・ブロンテという天才少女の傑作。

世紀を跨いでイングランドの天才少女・ケイトが楽曲にする…ケイトにだけに許されたこと、奇跡の邂逅である。



Wuthering, Wuthering, Wuthering Heights

Heathcliff, it's me, I'm Cathy, I've come home

I'm - so cold, let me in your window


あの狂おしくも美しいサビの部分はこうだったのか。
ケイトの声を再現したくても無理だが、夜中に歌いながら涙が出た。



明石家さんま「恋のから騒ぎ」に合わない?、と書いたがむしろドンピシャリ、の部分もある。
番組名がシエークスピアの喜劇を思わせるし、出演者たちは各々のヒースクリフを、キャシーを探している…とも言える!?


恋愛で痛い目に合った人たちの告白ですからね。

選曲した人、凄い。

映画はL・オリビエと女優はV・リー(のほうが良いよね…)ではない別の人だったかな。
J・ビノシュも演じていた。



ケイトの全盛期にキャシーを演じて欲しかったな…ヒースはスティングで!

まあ後年、J・カンピオン監督が「The Piano」を撮ったけれども!

C・ゲーンズブールとG・ドパルデュー…あ、これは姉・シャーロット作の「ジェーン・エア」でしたね。


現実にヒース、キャシーのような「熱烈に愛し合っているのに結ばれない」2人がいると…自分達だけで完結する分にはいいけど、ウザイだろうし、周囲にいて欲しくない方々であるが…。


ニックネーム わかたかたかこ at 18:10| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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