2010年07月18日

野澤延行「のらネコ、町をゆく」

獣医師の野澤先生は西日暮里で動物病院を開業しておられる。HPに谷中や猫に関する記述もあるので、ご覧頂きたい。


本書はのらネコ問題、地域ネコ活動について特に多くのページ数が費やされている。


「私の子ども時代といえば昭和30年代。振り返ると、のらネコは町の風景の一部のような存在だったと思う。」

これは青木るえか著「猫の品格」にも(青木氏のほうがずっと若い方であるが)同様の描写がある。
猫関係の著作はたくさん読んだが、久々に面白く読めたのが本書と「猫の品格」である。


野澤先生は「日本のガラパゴス」こと小笠原諸島から野生化した猫を引き取られている。
可愛らしい三毛猫で順応も早かったそうだ。


「私が理想とするのは、ネコ自身が暮らしやすい、のらネコ主体の「なんとなく共存」型の地域社会である。」
「あうんの呼吸というか、曖昧さというか。(中略)しばしその姿を眺め、(中略)プイとどこかへ立ち去る後ろ姿を見送る、そんな関係でいいのではないかと思う。」


そんな世の中になると、いえ、著者の若い頃のような状況に戻るといいですね…


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ニックネーム わかたかたかこ at 19:40| Comment(0) | 猫を題材にした書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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